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第14回ジュニア・ラグビー九州ブロック大会レポート

 

 

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  初日となった10月12日は、晴天の中、12時より開会式が行われた。開催に先立ち主催者を代表して鶴田善弘・九州協会中学委員長が挨拶をした。「毎年この大会に出場した多くの先輩たちが全国ジュニア・ラグビー大会をはじめ、高校・大学・社会人での大会で活躍している。また、今年は914日~16日の3日間、水戸市で行われた『第4回全国中学生ラグビーフットボール大会』においてスクールの部で『長崎県・長崎ラグビースクール』が全国優勝を成し遂げ、九州から出場した『福岡県・草ヶ江ヤングラガーズ』、『熊本県・玉名中学校』、『宮崎県・高鍋西中学校』も全国の強豪相手に素晴らしい試合をしてくれた。みなさんも是非この中学の舞台だけに終わらず、高校・大学・社会人とラグビーを続け、或いはそうでなくても何らかの形でラグビーに携わり、さらに人間を磨きあげてほしい。本大会では各県の代表として誇りをもって悔いのないゲームを行い、ノーサイドの精神を大切にしてお互いを称え合う素晴らしい大会にしてほしい。」と述べるとともに大会運営にご尽力いただいた熊本県協会をはじめ関係者の方々に感謝の意を表した。

 

 

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 【鶴田委員長挨拶】
  【選手宣誓:長崎県選抜 岡崎主将】
 そして、全選手を代表して長崎県選抜・岡崎航大主将が選手宣誓を行い、大会の幕を開けた。また、U16九州ブロックトレセン参加選手スカウティング活動の一環で高校強化担当が実際の能力を確認しながら、選手たちの闘士あふれる試合に熱い視線を送っていた。
   1試合は、長崎県選抜 対 熊本県選抜との対戦。
 長崎県選抜が常にボールを支配し突破力、展開力とも上回り、前半2分の先制トライを皮切りに前後半合わせて9本のトライを奪い圧倒的な強さを発揮し5314で長崎県が勝利した。熊本県選抜も前半5分敵陣10mタッチライン際のスクラムから右に展開し、スタンドオフ7番中川選手がそのまま抜けて左中間にトライ、後半10分も自陣ゴール前で長崎県選抜のノックオンしたボールをウィング10番坂狩選手に繋ぎ50m独走し左中間にトライを挙げた。
【試合レポート】
  大味なゲームになった。一人ひとりの体のあてあいが弱く簡単に相手の前進を許すシーンが多く見られた。特に熊本のディフェンスの甘さが見られ、長崎が存分に走りまわる展開になった。また、相手に飛びつくタックルが双方に多く見られた点は残念であった。長崎は、接点の攻防も上回り、攻撃の方向性に対する意思統一が図れ、ボールを自在に動かす展開が多く見られた。初戦とはいえ、激しいファイトが見られない試合になったのは、やはり甘いタックルと機能していない組織ディフェンスによるものであり、次の試合に課題を残す試合になった。熊本にはディフェンスの再構築を長崎にはアタックの精度アップに期待したい。
 

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 10月12日第1試合 長崎県 VS 熊本県
 
2試合は、佐賀県選抜 対 大分県選抜との対戦。
前半から大分県選抜がフォワード、バックスのスピードを活かして優位に試合を運び前半7本のトライを奪い043。後半は地力に勝る大分県選抜が佐賀県選抜のセットでの堅いディフェンスに苦しんで反則を繰り返した。佐賀県選抜も後半、防御で凌ぎ攻撃に転じるが単調になりトライに繋げなかった。
【試合レポート】
両チームとも小柄な選手が多く、展開と継続でしたいところ。ゲームは互角の展開で始まるも徐々に大分県選抜の仕掛けの速さ、勢いのある突進が見られるようになり、一方的な対差となる。前半は大分県選抜の集散の速さに対応できなかった佐賀県選抜であるが、後半ファーストタックルが決まりだす。しかし、攻撃が単調でスピードもなく、逆に大分県選抜がターンオーバーからトライを重ねる展開となった。大分県選抜の縦の突進と繋ぎは見事であったがディフェンスの反則が多く、反則の繰り返しから一時退場者を出したのは残念であった。
 

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 10月12日第2試合 佐賀県 VS 大分県
 
3試合は、宮崎県選抜 対 福岡選抜との対戦。
前半は両チーム初戦とあってミスが多く互角の戦いで57。後半1分に福岡県選抜がハーフライン中央付近ラックから右へ展開し、9番藤本選手が中央にトライを奪った後は、本来の力を発揮し、後半5本のトライを奪い1040で福岡県が勝利した。宮崎県選抜も善戦したが後半20分にハーフライン中央付近から右へ展開し、右隅に7番入平坂選手がトライし一矢報いた。
【試合レポート】
一回戦屈指の好カード。前半立ち上がり福岡県選抜があっさりトライを奪う展開がデットボールラインを超えノートライ。両チームとも初戦の大一番とあって緊張からミスが目立ち、こう着状態が続いた。ゲーム巧者の福岡県選抜は、フォワードのサイズを生かしてラインアウトからモールで確実に前進、前半14分宮崎県選抜のゴール前中央付近のスクラムから5番山崎選手がサイドをつきトライ。しかし、その後は宮崎県選抜が攻め続け左右にボールを展開し、19分福岡県選抜のゴール前右側のラックから左に展開し、8番井俣選手が左隅にトライを奪ったところで57前半終了。後半に入ると福岡県選抜はエンジン全開、個々の強さを最大限に生かして少ないパスでトライを奪う。一方、宮崎県選抜はタックルも高く、コンタクトの甘さがでた。オフロードを織り混ぜた福岡県選抜のアタックは強烈に宮崎県選抜のラインディフェンスを切り裂き連続5本のトライで勝負あり。宮崎県選抜は、後半20分に7番平坂選手がトライを奪い、1040で一矢報いるのが精一杯だった。終わってみると福岡県選抜の強さが際立った試合となった。
 

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 10月12日第3試合 宮崎県 VS 福岡県
 
4試合は、鹿児島県選抜 対 沖縄県選抜との対戦。
前半3分沖縄県選抜は敵陣ゴール前中央5m付近ラックから左へ展開し、8番比嘉選手が左中間に先制トライ、6番松田選手のゴール成功で07。その後、鹿児島県選抜が前半9分敵陣ゴール前中央のPKから右に展開し、右隅に12番平良選手がトライし57と追いつく。前半14分には沖縄県選抜が敵陣22mライン中央付近ラックから左に展開し、左中間に9番崎原選手がトライ、6番松田選手のゴール成功で514とし前半終了。後半は、互角の戦いで終了間際の20分鹿児島県選抜が敵陣ゴール前左中間でのPKから6番松本選手が持ち出し右隅にトライを奪ったが1014で沖縄県が勝利した。
【試合レポート】
前半は、小柄ながらもスピードと走力に優れる沖縄が先行し、個々のパワーで縦に突進する鹿児島が追う展開となった。両チームともディフェンスが甘く、大きくゲインされるシーンが目立つが、トライを取りきることができない。後半も沖縄が素早い集散で優位にゲームを進めるが、鹿児島も接点でフォワードが踏ん張り得点を許さない。終了近くになって、ようやく鹿児島のフォワードが前に出はじめるが、沖縄の集散が速くサイドを突破できなかった。近年、沖縄の伸びが目立ってきていたが、今大会は特に集中を切らさず、全員が良く走る試合運びであった。また、ハンドリングも良く、スペースに走り込むスピードもあった。今後はパワーフットを意識した、低いタックルができるようになると、更に大きく伸びると感じられた。
2日目は、敗者戦及び準決勝戦が行われた。
1試合は、敗者戦の熊本県選抜 対 佐賀県選抜との対戦。
運動量豊富の熊本県選抜が前後半を通して14本のトライを奪い860で勝利。佐賀県選抜は持ち味であるフォワードが前に出るも集散の早い熊本にターンオーバーされチャンスを逃すシーンが多く、防御も全体的に甘かった。
2試合は、敗者戦の宮崎県選抜 対 鹿児島県選抜の対戦。
鹿児島県選抜は前日の沖縄県選抜戦で善戦したフォワード、バックスが一体となった攻めで優位に戦いを進めたが、前半の終了間際のトライ以降、宮崎に流れが一転し、後半15分には2219と逆転した。その後、両チーム1本ずつトライを重ね、終了間際に宮崎がトライを奪い3226で宮崎県が勝利した。
3試合は、準決勝戦の長崎県選抜 対 大分県選抜との対戦。
長崎県選抜は、前半2分敵陣ゴール前中央付近ラックからサイドをつき先制トライ、ゴール成功で70。大分県選抜も前半6分ハーフライン付近へのキックで長崎がハンドリングエラーしたのを拾い、8番薬師寺選手がトライを奪い75とした。その後は、長崎が3本のトライを奪い265で前半終了。後半は両チーム互角の戦いで進み、後半11分長崎県選抜が敵陣10mライン付近のPKから速攻で3番山口選手がトライ、ゴール成功で335と広げた。その後15分に長崎がトライを追加し405と優位に試合を運んだ。一方、大分県選抜は後半17分、19分と2本のトライを奪うのが精一杯、4017で長崎県が勝利し決勝戦に勝ち進んだ。
【試合レポート】
前半開始から長崎がハーフライン付近でラインブレイクし、素早い集散で、先制トライを奪うなど試合を優位に進めた。一方、大分は自陣ゴール前で粘り強く防御し、マイボールからキックチェイスを仕掛けスピードランナーのウィング8番薬師寺選手がトライを返した。その後は、長崎が素早い展開プレーでトライを重ねた。後半は互いに反則やミスが重なり、攻めきれない場面が多く見られた。特に大分は徐々にタックルやディフェンスのポジショニングが甘くなったのが残念であった。しかしながら最後まであきらめずにトライを2本返したのは立派だった。長崎は、常にスペースを見つけて速いスピードで走り込みビッグゲインをする場面が数多く見られた。最後に両チームの健闘を称えたい。
 

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 10月13日第3試合(準決勝) 長崎県 VS 大分県
 3位 大分県選抜
4試合は、準決勝戦の福岡県選抜 対 沖縄県選抜との対戦。
試合開始から沖縄県選抜が体を張るプレーで健闘し、福岡県選抜のミスが続く。前半11分福岡県選抜が敵陣右スクラムから展開し、4番小杉選手がトライ、9番藤本選手のゴール成功で70。その後、前半終了間際に福岡県選抜が敵陣のPKから素早く縦に仕掛けラックからパスを受けた10番箸本選手がトライ、11番森選手のゴールは失敗し、120とて前半終了。後半は福岡県選抜が徐々にリズムを取り戻し、後半5分敵陣左スクラムから右へ展開し6番今住選手がトライ、11番森選手のゴールは失敗し、170。その後も沖縄県選抜が粘りを見せるも福岡県選抜が優位な試合展開で3トライ2ゴールを奪い、410で福岡県が決勝戦に勝ち進んだ。
【試合レポート】
序盤、沖縄の体を張るプレーが続き、静かな立ち上がり、福岡はチャンスをつかむものの、ミスで継続できない。試合は、一進一退の攻防が続いた。前半を通して沖縄は相手ボールによく絡み、相手の動きを止めていたプレーは、体格で劣るプレイヤーの手本となり、健闘が光った。後半に入り福岡は防御の弱い内側を突き、前に出てリズムを作り得点を挙げたが、沖縄も粘り強いプレーが続いた。福岡は個人プレーが目立ち、リズムを作れない場面もでてきて試合は終盤へ、一瞬のスキをついた福岡が大きく右に展開し加点したが、健闘する沖縄のボールに対する執着心は、鋭い臭覚を感じた。ここ数年の沖縄県ラグビーの台頭を証明する好ゲームだった。得点差を感じさせない試合に、今後の沖縄の成長を期待したい。
 

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 10月13日第4試合(準決勝) 福岡県 VS 沖縄県
 3位 沖縄県選抜
最終日となった14日は、長崎県選抜 対 福岡県選抜の決勝戦が行われた。この対戦は8年連続で2年連続双方引き分けたとあって雪辱に燃える両者、試合は意識しすぎで両者チャンスでのミスが続く。試合が動いたのは前半15分、福岡県選抜は中央付近左で長崎のキックからカウンターを仕掛け、ラックから右へ展開し、11番森選手、7番志自岐選手、15番糸山選手と繋ぎ、右中間にトライ、9番藤本選手のゴール成功で07。その後、前半17分長崎県選抜が敵陣でのPKから素早く左へ展開し12番國分選手が左隅にトライ、ゴール失敗で57として前半終了。後半は、福岡県選抜が3分自陣から18番森野選手が大きく抜け出し、サポートした15番糸山選手がラックを作り、2番奥村選手が持ち出しトライ、9番藤本選手のゴール成功で514。一方、長崎県選抜も後半14分敵陣ゴール前スクラムから7番海江田選手がサイドを突きラックを作り、右へ展開し11番杉永選手が右中間にトライ、9番松尾選手のゴール失敗で1014。その後は福岡県選抜が個々の能力で圧倒し、後半18分、19分、20分と連続でトライを奪い、1033で福岡県が勝利した。
【試合レポート】
8年連続の顔合わせとなった決勝戦。優勝回数は福岡が多いが、昨年・一昨年と同点で両県優勝となっており、実力の差はない。試合は組織的に攻める長崎に対し、個々の強さで対抗する予想通りの展開。両チームともタックルに厳しさがなく、大きくゲインされるシーンもあるがミスで得点できない時間が続いた。ワンチャンスでトライを取りきる部分は両チームとも流石であるが、ハンドリングエラーが多く、決勝戦としては少々締まりのない試合展開だった。最後は福岡が個々の能力で試合を制したが、連続して展開された時に人数が足りなくなるシーンも多く、全国に向けて修正が必要である。長崎もサイドディフェンスの見直し、踏み込むタックルを鍛え直さなければ、全国大会で戦うには力不足を感じた。両チームとも全国大会までに修正し、九州の代表として活躍を期待したい。
 

 

 10月14日 決勝 長崎県 VS 福岡県
【総評】
三日間とも好天に恵まれた大会は、大きな怪我もなく終了した。注目の決勝戦は、安定した力を維持する福岡 VS長崎による好ゲームで、一進一退の攻防が続いた。選手個々のスキルアップがチームプレーにどう活かされるかが焦点となった。課題として挙げられたのは、両チームともディフェンスがうまく組織として機能はしているものの、11の場面でのハードコンタクトが見られなかった。大会全般を通して見ても、そういったシーンが少なかったように思われる。後半は相手のスキを突く瞬時のプレーに反応した福岡がリードし、長崎が追う展開となった。終盤、得点差を意識し焦りが見られた長崎に対し、福岡はゲームテンポを落としフォワード勝負に徹し、ゲームを制した。二年連続引き分けた決勝戦の決着を3年目にしてつけた形になった。福岡の後半の集中力は見事なものだった。全国大会に向け、両チームともディフェンスの精度を上げるなど課題を整理し、再構築して臨んでほしい。今大会の印象としては、特筆すべき点としては沖縄県チームの飛躍的な伸びが上げられるであろう。個々の伸びに加え、チームとしての成長も著しく、今後の取組みが期待できる。また、大会の三日間を通して如何に自チームの「らしさ」を発揮できるかという点では、各チームとも特色は十分に出せた大会であった。最後に12月に開催される全国ジュニア・ラグビー大会に出場する両代表の活躍を期待したい。
 

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 優勝 福岡県選抜  準優勝 長崎県選抜
 【表彰式】  優勝 福岡県選抜
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 優勝 福岡県選抜
 準優勝 長崎県選抜
最後に、今大会の開催にあたり選手、保護者、それを支える大会運営に御尽力いただきました熊本県ラグビーフットボール協会をはじめ関係者の方々にこの場を借りて御礼申し上げます。                 編集◎横尾 久己 (大会総務委員長)
 【参加チーム写真】
 

 

長崎県選抜
大分県選抜
 

 

佐賀県選抜
熊本県選抜
 

 

宮崎県選抜
鹿児島県選抜
 

 

沖縄県選抜
福岡県選抜
  10月12日~14日の3日間、熊本県民総合運動公園ラグビー場で「第14回ジュニア・ラグビー九州ブロック大会」が開催された。
九州8県の中学校・スクール混成の選抜チームが出場し、年末の近鉄花園ラグビー場で行われる全国ジュニア・ラグビー大会出場を目指して熱戦が繰り広げられた。