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ラグビースクールプロモーション講習会(九州)レポート

 次世代のラグビースクールを担う指導者を対象に、昨年度と同様のテーマで本講習会を開催しました。
 以下のようなプログラムでとても充実した講習会となりました。

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1.講義1
 講師:JRFU普及・競技力向上委員会  山本 巧 氏
 『JRFU戦略計画2010~2019』~ラグビーファミリー拡大への挑戦~
2.講義2
 講師:九州RFU普及育成委員長  森内 雅文 氏
 九州RFU普及育成委員会活動報告
3.講義3
 講師:九州RFU女子委員長  濱辺 正信 氏
 九州RFU女子委員会活動現状報告
4.講義4
 講師:JRFU普及育成・競技力向上委員会 ハイパフォーマンス部門リソースコーチ 有水 剛志 氏
 『一貫指導体制の理想(講義)』、『小学生期トレーニングドリル(実技)』
5.実技1
 講師:RFU普及育成・競技力向上委員会 ハイパフォーマンス部門リソースコーチ 有水 剛志 氏
6.熟議
 ファシリテータ:九州RFU普及育成委員会 ミ小学生部門担当 岩永 昭博
 以下のテーマに従って3つのグループで熟議を行った。
 (1)私(指導者)とラグビースクールと地域、どんな問題がありますか?
 (2)問題解決のための方法とは?
 (3)プレーヤーに関する問題
 (4)周辺を取り巻く環境の問題

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 参加者が少なく担当者としては若干の心配がありましたが、熟議ではそれが幸いしたのか全員参加の積極的な発言が目立っていました。ラグビースクールの中堅となる指導者の参加が大勢を占めていることもあり、前回講習会とは違った視点での問題提起もなされていました。
 九州各地のラグビースクールから参加いただきましたが、指導者として共通する問題、個々が抱く疑問点が数多く出されました。
 そのような中で、コーチングに関する問題よりも、人間関係(プレーヤー⇔指導者⇔保護者)やプレーヤー確保にご苦労されているという実態浮き彫りになりました。また、ラグビースクールを運営するうえで地域社会の状況にも大きな違いがあるようでした。
 問題解決に向けた熟議では、問題を共有することで活発な議論となりグループ毎に大きな成果が挙がったようです。
 受講者の皆さんが本研修会での経験を活かし、各地域・各スクールの活動の中核を担い、ラグビーファミリー拡大への活動が一層充実発展していくことを願っております。
 また、講習会運営についてご指摘のあった課題については、今後委員会で整理検討し、次回講習会に活かしていきたいと考えております。
 終わりになりましたが、お忙しいところ、本講習に駆けつけて頂きました講師の皆様に心より感謝申し上げたいと思います。

文責:九州ラグビーフットボール協会普及育成委員会
小学生部門担当 岩永昭博

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熟議 グループAレポート

メンバー:原岡清二(福岡)、徳島恒雄(佐賀)、清水孝洋(熊本)、坂田憲一(福岡)、増井直子(大分)、並川祐樹(長崎)
(1)プレーヤーに関する問題
 課題:自ら考え、自発的に行動できるプレーヤー(子ども)が少ない
 解決策:豊富な判断材料を持ち、その中から最善の策を選択し、それを実行できるプレーヤー(子ども)を育てるため・・・
 [1]目標を設定させ、その解決策を考えさせる環境を作る。
 [2]解決策を実行させ、その進捗に対し、自ら評価・分析する機会を与える。
 [3]目標に対する取組み(過程)を褒め、次の目標を設定させる。
(2)周辺を取り巻く環境の問題
 課題:指導者毎にプレーヤー(子ども)の育成方針が異なる場合がある。
 解決策:上記プレーヤーを育成するうえで、指導者毎の方針のブレにより、プレーヤー(子ども)が迷わないように・・・
 [1]スクール全体の育成方針をたてる。
 [2]育成方法や各人の到達レベル等について、上下学年との情報交換を行う。
 [3]より効果的な育成が出来るよう、指導者自信も常に知識の習得に努める。
(3)その他
 課題:地域ラグビー協会の活動実態が見えにくい
 解決策:協会が有している情報の提供や人材を派遣するなど、各スクールの実態把握と共に活動にも積極的に参加するために
 [1]各スクールの事務局と定期的な情報交換の場を設ける。
 [2]日本協会も含め、協会が有する育成等に関する最新の情報を提供する。
 [3]有資格者の派遣等を行い、県全体において一貫指導を徹底するとともに、現場指導者のレベルアップを図る。
熟議のまとめ
 今回の熟議を通して、私たちラグビースクールが地域に貢献することとは、ラグビーを通じて、「自ら考え、自発的に行動できる人間」を育成することだと整理を行った。
 現在、ラグビーの競技力向上に関する育成が最大使命になっている指導者が多く見られる中、今回の熟議の結果を十分に理解し、自らの指導に活かすとともに、他指導者への普及に努めていかなければならないと感じた。

(報告者 並川祐樹)

熟議 グループBレポート

メンバー:古澤紀和(熊本)、横山新太郎(大分)、内村吉宏(長崎)、冨岡剛(鹿児島)、東川洋一(福岡)
 山本氏のお話をうかがい、様々なことを考えさせられました。現在日本協会はRWCへ向けた戦略計画として、競技人口増加及びファンの増加を重要課題として掲げています。課題達成のためにはラグビースクールのありかたが、重要なキーファクターになると考えられます。ミニラグビーの対象である幼児・小学生の育成に、より多く力を注ぐべきであることや、ミニラグビーに関わる方々が重要な役割を担っていることは間違いありません。
 また、タグラグビーが小学校の新しい学習指導要領に例示されたことは、非常に大きな意味があります。ラグビー普及の根幹であり重要な切り札として、タグラグビーがラグビーの全てのカテゴリーの入り口として、普及育成に関わる者たちが、うまく両者をつなげていく工夫と努力をすべきであると感じました。「タグラグビーは、ミニラグビーとは違う」といった消極的なとらえ方ではなく、「全ての小学生が楕円球に触れる機会が大きく開かれた」ということを私たちは認識し、考え方を変えてゆかねばならないと思いました。
 また、九州地区ミニラグビーのチーム数及び競技人口について報告がありました。各県増減はありますが、全体では横ばい状態です。まだまだ各県改善の余地はあると考えられました。そして女子ラグビーの現状についての報告を聞き、今後の女子ラグビーは非常に魅力的であり、可能性を秘めた分野であると確信しました。どの年齢層でどんなチーム運営をしていくべきなのかなど、工夫次第で活動の場を大きく広げることができると思われました。
 有水氏の一貫指導体制の理想についての講義では、正しいスキル指導として「多様なスキル指導」、「構造化すること」、「細部まで突き詰めた指導」、「選手の能力が最大限に引き出せる指導」などコーチングの真髄に迫る内容で、現在行っているコーチングの改善に役立つ内容でした。そして選手に考えさせるコーチングの重要性を再確認できました。
 このラグビープロモーション講習会に参加した大きな意義は、各スクールの課題や問題を出し合い、改善の糸口を見つけることができた点です。グループ熟議において大変有意義な議論ができたことは、大きな収穫でした。以下私が属した班でまとめた内容を紹介いたします。

(1)プレーヤーに関する問題
 課題:子どもたちが声を出さない(挨拶・返事ができていない。)
 解決策
 [1]誰が一番大きな声で挨拶できるか競争させる。(声を出すことを褒める。)
 [2]指導目標を設定し指導者・部員が共通認識を持ったうえで指導を行っていく。
 [3]具体的にどんな声を出すのか指導者が示す。(声を出すタイミングや、周囲のプレーやの声など)
 [4]声を一番出す子から試合に出す等の動機づけ。
(2)周辺を取り巻く環境の問題
 課題:部員が集まらない(競技人口が少ない。他のスポーツが盛ん。ルールが難しいなど。)
 解決策:
 [1]ビラ配りはあまり効果が期待できない。
 [2]部員に友だちを誘って来させる。
 [3]ラグビー体験をさせる。
 [4]部員にラグビーボールを個人で所持させ、近隣の子ども達が気軽に楕円球に触れられる環境づくりをする。
 課題:コーチ不足(仕事が忙しい。)
 [1]経験者だけでは無理がある。未経験の保護者を引き込み協力をもらう。
(3)その他
 地域貢献、マスメディアに関すること、継続性、体つくり、指導に関すること等
 [1]小学生の時期はきついことより楽しさを追求させることが重要。
 [2]人数が少なくても楽しめる練習メニューの開発。
 [3]協会がリードし部員の少ないチームを集めて練習や試合をしてはどうか。
 [3]憧れを抱かせるようなゲームを見に行かせることが重要。
 [4]地域のイベント等にラグビーを紹介するブースを出す。
 [5]勝利至上主義に陥らないようにすることが大切。
熟議のまとめ
 今回ラグビープロモーション講習会に初めて参加し得たことは、今年度初めてラグビースクールを立ちあげて活動している私どもにとって大変参考となりました。この講習会を通じて、小学生の指導を行っていく際に最も大切だと思われることは、小学生の発達段階に応じた指導を行うことや、中学・高校・大学そして社会人までラグビーを続け、将来自分の子どもにもラグビーをさせたいと思えるような子どもを育成するべきではなかと思いました。
 姶良ラグビークラブは、この地区で初めて創設された少年チームです。現在小学部チームしか存在しませんが、将来的には、小学部でラグビーの楽しさを知り、中学校で基礎基本を習得した後、地区内の高校のラグビー部へ進学し、更に自分の力を発展させていくこと、そして大学・社会人になった後も引き続き、楽しみながら余暇活動として、また競技性を追求しながらラグビーと関わっていけるといった、地域密着型のクラブを目指して創設しました。14年前オーストラリアのあるチームに所属していた時に、まさにこのような形のクラブは、数多く存在していました。そして休日になれば、公園で子どもや大人が楕円のボールを持って遊んでいる光景を目の当たりにし、文化の違いに衝撃を受け、ラグビーという競技を楽しんでいること、部活動や企業主体である日本との考え方の違いに強い感銘を受けました。
 私は現在、高校のラグビー部も監督をしていますが、毎年部員集めには、非常に苦労します。現実、鹿児島県内の高校のラグビー部は減り続け、試合に出場する人数を確保できない高校も増え続けています。今の時代、このような痛くて泥だらけなるスポーツをやろうと考える高校生は本当に少なくなりました。そして毎年のように部員集めに奔走し、高校1年生にボールの握り方から教えることを繰り返している中で、これでは高校のラグビーのレベルは低迷するばかりか、ラグビー部はいつかつぶれ、この地域から、ラグビーというスポーツは失われるという危機感を常に持ち続けています。
 いつの日か、ラグビークラブに勧誘しなくとも自ら希望して入部する子どもが出てくること、そして休日には公園で、子どもや大人が楕円のボールで楽しむ光景を見ることができるようにと願って止みません。

(報告者 冨岡剛)

熟議 グループC報告

メンバー:路木孝則(長崎)、出口浩一郎(長崎)、池上英樹(福岡)、吉村裕幸(熊本)
(1)プレーヤーに関する問題
 課題:部員が少ない
 [1]試合のチームを編成できない。
 [2]練習メニューが乏しくなり、楽しくない。
 [3]仲間意識が少ない。
 [4]試合形式の練習ができない為、ルールを覚えきれない。
 [5]「ラグビー」=「危険」 というイメージが保護者に根付いており、入校どころか見学にもいたらない。
 [6]ルールが難しいとの事で、保護者特に母親)が興味を持ちにくい。
 解決策
 ◎ラグビーを見せる場を作る(出張)。特に、年少・1年生のプレーを見せ、保護者の「危険」のイメージを取り除く。
 ◎楕円球に接する場をつくる為、もっと、小学校にはたらきかける。
 ◎「タッチ、タグ」の小学校校内大会等を行っていただく。
 ◎地域のボランティア活動に参加する。
 ◎マスメディアへの露出
(2)周辺を取り巻く環境の問題
 課題:コーチと保護者の関係が円滑では無い
 [1]コーチの方針(目標)を保護者に伝えていない。
 [2]保護者とコーチの役割が明確にされておらず、領域を侵した言動を行っている。
 解決策
 ◎コーチは年間方針(目標)を設定し、個々の能力に応じて指導する。
 ◎コーチは定期的に保護者に対し、方針(目標)を伝える。
 ◎保護者とコーチの役割・責任を書面にて明確化し、対応する。
 ◎運用中に問題が発生した場合は、速やかに検討、協議、修正を行う。
(3)その他
 課題:ラグビーが知られていない
 [1]マスメディアへの露出が少ない。(TV放映が少ない)
 [2]練習場所が一般の目につくにくい。
 [3]ラグビー関係者の口コミが足りない。
 [4]ルールが難しいとのことで、理解できていない。(興味を持てない)
 解決策
 ◎マスメディアへの露出強化(TVスポンサーの獲得を行う)
 ◎ルール解説のパンフレットを作成し配布する。
 ◎スクール広告(パンフレット)を作成し配布する。(保護者の声を明記。スクールに入れて良かった等)
熟議のまとめ
 熟議テーマが「地域にできること」となっているが、地域貢献に関する具体的な対策でなく、各スクールが抱えている問題解決を議論する場となってししまいました。しかし、コーチは、ラグビーを通じて子ども達の健全育成を願っており、スクール卒業生やラグビー関係者が増えることこそが、地域貢献につながると思います。 One for all All for one

(報告者 出口浩一郎)