第20回ジュニア・ラグビー九州ブロック大会〔11月9日・10日〕/レポート

『準備力の大切さ』ジュニアラグビー九州ブロック大会 福岡県選抜&九州北部選抜が連覇!!

 11月9・10日に開催されたジュニアラグビー九州ブロック大会は20回を数え、ワールドカップ開催に伴い例年より一か月遅れの開催となった。

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【開会式(男子の部)】

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【鶴田委員長挨拶】

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【選手宣誓:福岡県選抜主将】

 一回戦より好ゲームが続く。ここ数年、決勝戦で対戦する福岡・長崎両県選抜チームに挑んだ2つのチームが試合をひっくり返さんばかりと肉薄した。
 展開力を磨き上げてきた宮崎が福岡とシーソーゲーム。逆転した福岡を4点差で追いかけるが、惜しくもノーサイド。
 一方、鹿児島も長崎に挑みこちらも『よもや』の展開に。準決勝で7対14と追いすがった。結果こそ決勝進出は福岡・長崎となったものの、素晴らしいゲームが続いた。

 決勝戦は、福岡対長崎。グラウンドを縦横無尽にかけまわる福岡が、6分、12分とトライを重ね前半だけでも4トライをあげ試合を決めた。
 後半も攻撃の手を緩めない福岡は、2トライこそ返されたものの43対14で快勝、4年連続15回目の優勝を決めた。
 『一試合、一試合を大事にしていくだけ』と監督が謙虚に答えれば、主将を務めた大川選手は、『宮崎の準備力を受け、その力を感じた。自分たちもそうでなければ・・・』と改めて自チームの姿勢を問い、前夜のミーティングで、『準備』を再確認して決勝に臨んだ。激戦を制した福岡は全国での必勝を誓った。
 準優勝の長崎も再度チームの立て直しを図り全国へと前を向く。
 1回戦で、熊本をノーサイド寸前に突き放し接戦をものにし、3位決定戦で鹿児島を破った大分は、全国大会への切符をものにし、躍進を誓った。

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【優勝】福岡県選抜

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【準優勝】長崎県選抜

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【3位】大分県選抜

 同時に開催された女子の部では3地域が対戦。福岡・佐賀の選手で構成する九州北部選抜が中部・南部選抜を寄せ付けずに2年連続の全国大会出場を果たした。
 『FW・BKのバランスのとれた好チーム』と完封のゲームを岡監督が振り返れば、主将の大谷選手も、『FWが走りBKが決めるいいチーム』とチームの力を振り返った。

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【優勝】九州北部選抜

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【開会式(女子の部)】

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【選手宣誓:九州北部選抜主将】

 大分、福岡、熊本と3つの県で開催されたワールドカップ。その九州で、今年もジュニアラグビーの熱い闘いが繰り広げられた。
 素晴らしい環境を整えてくださった関係各位に感謝の気持ちを抱きつつ、九州ジュニアラガーが『九州旋風』を巻き起こす12月はもうすぐそこだ。

【1回戦 福岡 対 宮崎】
 前半福岡が2トライをあげるが、宮崎もトライとペナルティーゴールで10対12と追いすがる。
 後半、宮崎がトライをあげ逆転するも福岡も再逆転19対15で試合が進んだ。
 決定的なチャンス生んだ宮崎の逆転劇もならず、福岡が辛勝、オフロードパスをうまく使った宮崎は惜しくも勝利を逃した。

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【1回戦 熊本 対 大分】
 序盤は一進一退の攻防。先制した大分が追加点をあげ、12対0とリードして折り返した。
 後半に入ると熊本が勢いづき積極的な攻めで12対12の同点に追いついた。
 白熱したゲームは自陣から攻撃をしかけた熊本に激しいディフェンスでプレッシャーをかけた大分が見事なターンオーバー後、展開攻撃でトライ劇的な幕切れで勝利をおさめた。

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【1回戦 沖縄 対 長崎】
 小柄ながら、一人一人のスキルの高さで上回る長崎が優勢い試合を運んだ。
 いつもは動きのいい沖縄も長崎の速い動きに翻弄されトライを量産された。
 長崎は丁寧な攻撃でそのスキルの高さを披露して良い滑り出しを見せた。

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【1回戦 鹿児島 対 佐賀】
 スタートから鹿児島が積極的な試合運び。粘り強くしのぐ佐賀。
 前半なかばに佐賀の攻撃をインターセプトで得点に繋げた鹿児島。
 後半に入ると、必死に防御する佐賀に対して徐々に力の差を発揮した鹿児島が連続トライ。24対0でノーサイドをむかえたが佐賀の健闘もたたえたい。

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【準決勝 福岡 対 大分】
 体格では劣らない大分。
 前の試合でリズムに乗れなかった福岡の試合は、試合開始後こそイーブンな展開を見せたが次第に福岡の猛攻が始まり9対14でノーサイド。
 お互いの良さが発揮されたゲームになったが、ブレイクダウンの攻防で福岡が一枚上だった。

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【準決勝 長崎 対 鹿児島】
 相手の攻撃をしつこいタックルでしのいだ鹿児島が、球をつないで先制。
 8分には長崎が追いつきシーソーゲームになった。両チームの好タックルでゲームがしまった。
 後半10分、耐える鹿児島の防御をタックラッシュで進み長崎がトライ。追いすがる鹿児島を振り切った。

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【決勝 福岡 対 長崎】
 初日の調子悪さが嘘のように動きが良くなった福岡が長崎を圧倒。グラウンドを縦横無尽にかけまわり得点をあげた。
 長崎は、福岡の速いしかけに持ち前のテンポのよさを発揮できずにノーサイド。
 43対14の結果は、長崎に課題を残した。全国大会での両チームの奮闘を期待したい。

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【3決定戦 大分 対 鹿児島】
 両チームとも持ち味を出し切れずに試合が進んだ前半。大分の勢いが勝り前半は大分ペース。前半終了間際に連続攻撃で鹿児島が7-12と追う展開になった。
 後半に入ると大分のパワーが鹿児島を上回り、2つのトライを追加。26対7でノーサイド。
 大分がうれしい全国大会切符を手にした。

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【女子北部選抜 対 女子南部選抜】
 前半スタートから5分。南部選抜も健闘。福岡の猛攻をよくしのいだ。
 自力に勝る福岡はFW・BKのバランスのとれた攻撃を見せ得点を重ねた。高い得点力で試合を制した。

【女子南部選抜 対 女子中部選抜】
 中部選抜が球を大きく動かし南部選抜につけいるすきを与えず得点を重ねた。
 南部選抜も粘り強く防御を試みるが、走力に勝る中部選抜が走り勝った。

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【女子北部選抜 対 女子中部選抜】
 1勝同士の戦いは、序盤から勢いにのる北部選抜がリードを広げた。ブレイクダウンの攻防で上をいく北部が優位に試合を進めた。
 流れをわたすことなく得点を重ねて北部選抜がその高いスキルとチーム力をみせた。
 全国大会での活躍が大いに期待できる内容だった。

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文責 九州ラグビーフットボール協会 中学委員会 古賀 儀一
編集 九州ラグビーフットボール協会 中学委員会 横尾 久己

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