トップリーグ入替戦〔1月20日〕/コカ・コーラvs三菱重工相模原/試合レポート

TopLeague

コカ・コーラレッドスパークス(トップリーグ14位) vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ(トップチャレンジリーグ3位)

コカ・コーラ
三菱重工相模原

平成30年1月20日(土) 天候:晴れ ミクニワールドスタジアム北九州【福岡】

11:30キックオフ
コカ・コーラレッドスパークス vs 三菱重工相模原ダイナボアーズ

コカ・コーラレッドスパークス 三菱重工相模原ダイナボアーズ
前半 後半   前半 後半
1 3 T 2 1
1 1 G 2 1
0 0 PT 0 0
0 1 PG 0 2
0 0 DG 0 0
7 20 14 13
27 合計 27
反則
2 3 PK 2 3
1 0 FK 1 0
6 合計 6

記者会見

三菱重工相模原ダイナボアーズ

三菱重工相模原

〔監督〕佐藤喬輔
遠く離れた九州での開催だが、多くのサポーターに観戦していただき大変感謝している。サポーターが僕らの財産だと思っている。
ゲームは掴みかけた昇格が、最後でしくじってしまったという感じだが、概ね79分は我慢を重ね、いい試合をしてくれた選手を誇りに感じる。
最後、勝ち切れなかったのは指導者である私の責任であるし、そこを突き詰めていく必要があると思うが、今年一年成長をとても感じたチームだった。また来シーズンも頑張る。

〔主将〕トーマス優デーリックデニイ
今日は沢山のサポーターが遠いところまで応援しに来てくれたにもかかわらず、良い結果を出せなくて申し訳なく思っている。
選手はしっかりとハードワークをし、後半は我慢して必ず勝つという気持ちで最後まで戦ったが、残念な結果になってしまった。この結果が来シーズンに向けて学んだ部分だと思うし、来シーズンのスタートから、それをしっかり意識して頑張っていきたい。

――同点で終わったが、最後のコカ・コーラのアタックに対してのディフェンスはどのように見られていたのか。

佐藤喬輔 我慢を重ねることが必要だったが、どのフェーズも結果的に受けてしまい、結果的に自陣でペナルティだとか、劣勢に回って悪い循環になってしまった。どこかで規律を守りながらも、強いディフェンスが必要だったのに、一貫して受けに回っていたのが悔やまれるところ。コーラさんはしっかりフェーズを重ねてトライを取りに来るところが、さすがトップリーガーだなと思った。

トーマス優デーリックデニイ 最後はマイボールキックオフで深く蹴ってディフェンスを面で守り、相手のミスを誘って敵陣でプレイしようと思っていたが、いいタックルが出来ず、しっかりファイトも出来なくて相手のリズムになってしまった。

――トップチャレンジリーグに変わって、得たものや成長したことなどはあるか?

佐藤喬輔 イースト圏内のだけの試合ではなく全国各地で試合をすることになって、タフな遠征が多かった。特に日曜日の試合も多く、社員も当然いるので次の日に仕事もあり、身体的にも精神的にもリフレッシュする時間が無く、きつい大会だった。しかし、それを経験できたことは大きな財産になると思うし、高いレベルの試合が出来たので良かったと思ってる。

トーマス優デーリックデニイ 新しい大会になって九州・関西と毎週高いレベルで戦い、トップリーグに近い状態を経験できたと思う。

――結果的に同点だったが、トップリーグとの差はあったのか?あったとすればどこだったのか?

トーマス優デーリックデニイ 今日の試合では差はないかなと僕は感じたが、ただ最後の最後まで諦めないところに差があったのかなと思う。スタートが凄く良かったのに、相手にもチャンスを与えてしまったというところが、トップリーグとの差かもしれない。リードしたらそこから勢いで完全に突き放さないといけない、というところが学んだ部分だ。


コカ・コーラレッドスパークス

コカ・コーラ

〔ヘッドコーチ〕アール・バー
この試合を見て日本のラグビーの強さが分かったし、チャレンジの上位チームとトップリーグの下位チームの差はあまり無いと思う。私たちは少しラッキーだったかもしれないが、残りの10分で劣勢な状況で、沢山得点を取ることができた。これは今シーズンずっとやってきたかったことなので、来シーズンもそれをテーマとして取り組んでいきたい。

〔主将〕山下昂大
今日は試合の内容よりも、残留するというところが一番の目的だったので、それに関しては良かったと思う。
残り3分の時間帯にあのラグビーができるのに、前半からできないということが、今年に限らず僕が入った時から6年間続いている。そこがこのチームの弱さなのかもしれないが、何で最初からできないのか、そこが大きな課題だと思う。ただ、引き分けでも来期トップリーグでやれるという挑戦権を得たので、ポジティブに捉え、このようなヒヤヒヤな試合が無いようにしっかり準備をしていきたい。

――最後の3分でなぜあのような展開に繋がっていったのか?

アール・バー 最後の3分はとてもいいラグビーができた。そこはミスをせずに継続できたことが大きな要因だと思う。今シーズンを通し問題だったのが、大事な時にミス、ノッコンをしてチャンスを逃してしまうことだった。自分たちがボールをキープできればこのようなプレイに繋がる、ということが証明できた。

――前半リードされ、後半はどのような意思統一をして臨んだのか?

山下昂大 前半に関しては、「ディフェンス」という言葉がぴったりだと思う。僕たちのイージーミス、コミュニケーションミスによって失点してしまったので、僕たちの形である「ボールを展開する」「早くセットする」「コミュニケーションをしっかりとる」ということで臨んだ。

――結劣勢の中で、試合の展開を変えたというプレイはあったか?

アール・バー 10点差、14点差が付いても、自分たちがやってきたことを信じで諦めずにプレイしたことが、この結果に繋がったと思う。

山下昂大 二つある。一つ目は吉澤太一のトライセービングで、あそこで取られていたら完全に三菱に流れが行ったと思うし、あそこで首の皮一枚残してくれた吉澤太一に感謝している。
二つ目は10点差のところで、ショットじゃなくてタッチを狙ったシーン。僕だったらショットを狙って、3点先に取って、その後7点を取りに行くという判断をしていた。グラウンドに居る選手がタッチを選択し、そこでしっかりキープしてトライに繋げたのが大きかった。

――先ほど“ショットかタッチか”という話が出たが、ヘッドコーチの判断はどうだったのか?

アール・バー 僕は「ショット」と言った。

――タッチを選択してこういう結果に繋がったというのはどう思われるか?

アール・バー 結果的にいい判断だった。


ページのトップへ