トップリーグカップ第5節〔7月20日〕/宗像サニックス vs ヤマハ発動機/試合レポート

TopLeague

宗像サニックスブルース vs ヤマハ発動機ジュビロ

ヤマハ発動機

令和元年7月20日(土) 天候:雨 レベルファイブスタジアム【福岡】

19:00キックオフ

マン・オブ・ザ・マッチ

【マン・オブ・ザ・マッチ】
ヤマハ発動機ジュビロ:No.5 舟橋諒将

宗像サニックスブルース ヤマハ発動機ジュビロ
前半 後半   前半 後半
0 1 T 2 6
0 1 G 2 4
0 0 PT 0 0
0 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
0 7 14 38
7 合計 52
反則
PK FK PK FK
4 0 前半 5 0
8 0 後半 2 0
12 0 合計 7 0

記者会見

宗像サニックスブルース

〔ヘッドコーチ〕コーリー・ブラウン
前半の40分は凄くいい展開だったと思う。ゲームの入り方、ゲームプランともに上手くいっていた。残念ながら思った通りにスコアに繋がらなかったが、ディフェンスで相手にプレッシャーをかけることもできた。前半はポジティブなラグビーが出来た。
後半はミスタックルが増え、プレーの一貫性が無くなってしまった。ミスタックルによって裏に入られ下がらざるをえなくなり、さらにスクラムやラインアウトでプレッシャーを受けることになってしまった。前半はポジティブで今後に繋がるものが多くあったが、ラグビーは80分やるもので、後半は課題となった。
トップリーグカップ全体を振り返って、凄くいいサニックスラグビーができた部分も沢山あった。残念なことにそれを80分継続して出来なかった。サニックスにとって、若手の育成が出来たことは良かった。今回の経験をリーグ戦で活かせたらと思う。

〔ゲーム副キャプテン〕屋宜ベンジャミンレイ
ほとんど、今ヘッドコーチが申し上げたが、我々選手ができることは、カップ戦で学んだことを次のリーグ戦に活かせるように練習をし、しっかり改善をすべきところは改善して、サニックスのラグビーを80分通して出来るようにしないといけないと思う。

宗像サニックス

――カップ戦でのテーマは何だったのか。リーグ戦までにどういうチーム作りをしていくか?

コーリー・ブラウン トップリーグカップで目指したものは、スピードとワイドにボールを動かすこと、スペースにボールを運ぶこと。梅雨の季節で雨のコンディションが多かったが、その中でも我々はボールを運ぼうという意識は高かった。また、ディフェンスでも相手にプレッシャーを与えることはできた。アタックとディフェンスそれぞれで、サニックスのプレースタイルを作っていきたい。
これからオフシーズンになるが、体をもっと大きくしなければいけない。セットピースでプレッシャーを受けていたので、プレッシャーの中で前に出ることは難しい。あと、ターンオーバーされることが多かったので、ブレイクダウンをもっと厳しくしなければならない。コンタクトで負けない体づくりをしたいと思う。コーチ、選手、サニックスが目指しているラグビーは意思統一できているので、それを目指していく。

――後半、ペナルティが10個あったが?

コーリー・ブラウン セットピースでかなりプレッシャーを受けていて、ブレイクダウンでも残念なプレーがいくつかあって、ラックの入り方にも問題があった。毎週、ペナルティで苦しんでいる。ヤマハのような良いチームはそこで勢いをつけ、その勢いを止めることが出来なかった。もっとコントロールしなければならない。


ヤマハ発動機ジュビロ

ヤマハ発動機

〔GM兼監督〕堀川隆延
こういう厳しい天候の中、たくさんのお客さんに声援を送っていただいて、非常にうれしく思う。今日は九州出身の選手がスタートメンバー、リザーブメンバーあわせて9名いたが、彼らが親御さんを含めお世話になった方々に対して、最後までプレーを見せることができて良かった。また、このスタジアムは屋根がメインスタンド、バックスタンドもついているので、本当に素晴らしい環境だ。そういう中で選手たちが最後までプレーできたことを嬉しく思う。
試合の内容に関しては、前半は雨、風、非常に厳しいコンディションの中だったが、80分間通してゲームをコントロール出来ていたと思う。ただ、まだまだ満足できる内容ではなく、特にブレイクダウンにおける厳しさは足りないと痛感した。カップ戦はこれで終わりになるが、春は残り2試合、若い選手のために練習試合を準備しているし、チームとしてこの時期に成長しなければならないとも思っている。
あと2週間、しっかりやって改善をしていきたい。

〔主将〕大戸裕矢
今日は悪天候の中だったがたくさんの応援もあったし、まるでホームのようなヤマハコールなどもあり、本当に楽しくプレーさせていただいた。
試合の内容としては、先週のNTTコミュニケーションズ戦での課題だった、22メートルに入ったところで取り切るというところはポジティブに思っている。今シーズンは、入団してこれまでに経験したことがないハードな練習をこなしていて、後半はそれが要因でギアをあげることが出来たかなと思っている。これに満足せずにまだまだ課題は沢山あるので、成長できるように頑張っていきたい。

――5週連続の試合だったが、全体を振り返ってどうだったか?

堀川隆延 ヤマハとしてはこのカップ戦の位置づけというものを、若手の育成、若手に出来るだけ多くチャンスを与えたいということで、怪我人以外の選手は全員使ってきた。厳しい局面で、普段やっている練習の成果を出せるか出せないか、ここにヤマハの若い選手達が越えなければならない壁があった。その壁に直面できたり、壁を越えたり、そういう成長を遂げた選手がたくさんいて経験を積むことができた。来年の1月から始まるトップリーグに向けて、非常に大きな財産になったと思う。
一方で課題もたくさん見つかった。セットピース、スクラム、ラインアウト、ヤマハの強みであるべきところにおいてまだまだ伸びしろもある。今季から新しく取り組んでいる戦略に関しても、ある一定の手応えは掴めた。あと約5カ月間、しっかり準備して日本一目指してやっていきたい。

――厳しい練習と並行して試合に臨んでいたのか?

堀川隆延 ゲームがあるからと言って、このカップ戦に関しては練習のボリュームは一切落としていない。試合のための調整というのは一切やっていないので、選手たちはかなり厳しい状況でプレーしていた。そういったことが経験させられるカップ戦だったと思う。

――厳しいコンディションの中で大事にしていたことは?

堀川隆延 難しい選択をしないことを試合前、試合中に伝えていた。ヤマハは最初、強いプレーを選択するというのが一番いい流れができるので、スクラム、モール、ゴール前のフォワード戦はそれをした結果。

――前半点差が開かなかったが、ゲームコントロールはできていた感じはあったのか?

大戸裕矢 試合をやっていて、支配はできていたのではないかと思う。でもまだ、取り切れるところで取り切れていないところがあるのが歯がゆいところ。

堀川隆延 五郎丸のノータッチだったか、2本(笑)前半の。点差が開かなかったのはそういうミスがあったところもある。

――サニックスに対しての印象は?

堀川隆延 昔から藤井さん(前監督)がこのサニックスを強化されていて、日本代表が取組んでいるアンストラクチャーという領域において存在感を発揮しているチームだし、例えばアタックからディフェンス、ディフェンスからアタックの攻守の切り替えのスピードなどは、サニックスの伝統だと思う。
このカップ戦で対戦するにあたって分析もしたのだが、そういった強みをしっかり持ちながらラグビーをしているな、という印象で試合に臨んだ。そういう局面で、我々も彼らと同じ土俵で有利に戦っていきたいなと思ったが、前半はアンストラクチャーの部分で我々が後手を踏んでしまったことが、前半に我々が苦しんだひとつの原因だと思う。非常に個人的にも好きなチームで、本当に個性があってボールを動かすチームなので、見ていても楽しいチームだと思う。

大戸裕矢 サニックスはボールインプレーが長いチームで、個々の能力も高く、どこからも得点力があるチームだと思う。そういうチームに対して色んな課題が見えたので、それについては我々も成長していきたい。


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